妊娠したら妊娠線が出来ないようにクリームで保湿するけど、妊娠線クリームと普通のクリームって一体なにが違うの?
その違いを比べて解説します。今妊娠線クリームを買おうか普通のクリームにしようか迷ってる人は参考にしてみてくださいね。
妊娠線クリームと普通のクリームの違い
まず普通のクリームと妊娠線クリームの違いは単なる中身の成分の違いであって保湿に関しての違いに大きな差はありません。
ですが、妊娠中はコラーゲンの生成が減少されたりホルモンの影響もありますので妊娠していない時よりも実は肌の弾力不足を起こし皮膚が断裂しやすくなっています。
また通常よりもデリケートな皮膚の状態ですので、普段はお肌にぴったり合っているものでもなんだか合わないこともあるかもしれません。ですので、その辺りを考慮して妊娠線クリームを予防に使うか普通のクリームを妊娠線予防に使うか考えましょう。
そもそも妊娠線は急激に大きくなるお腹に皮膚が追い付かず真皮や皮下組織が裂けてしまう事により出来てしまうので保湿が重要になります。
イメージとしてはフーセンガムなど噛む前(乾燥してる時)は硬くて千切れても水分を含めば千切れることなく伸びますよね。なので妊娠中のお腹ものびのび伸びてくれるように妊娠線が出来ない為にも普段の保湿が大切になってくるのです。
ですので妊娠線予防には妊娠線クリームか普通のクリームを使ってこまめに保湿をするように心がけてください。
でも、じゃあ普通のクリームでも保湿できるならなんでわざわざ妊娠線クリームなんてものがあるの?なんて思いますよね。
「保湿」することに関しては普通のクリームと妊娠線クリームの違いはありませんが、成分に関しては少し事情が変わってくるのです。
妊娠線予防で必要な成分とは
妊娠線予防で一番大切にしたいのは保湿力や保水力です。ですので以下のような成分が入っているクリームを使うと妊娠線の予防に役立ってくれます。
グリセリン
グリセリンは多少べたつき感があるものの、肌の保湿を保ちまた肌の潤い感もサポートしてくれる役割を担っています。水に馴染みやすいのでセラミドやヒアルロン酸などの成分と組み合わされば、より高い保湿力と保水効果が期待できる成分です。
セラミド
肌の表面にある角質層に存在し、バリア機能・肌から水分が蒸発するのを防ぐ効果が期待できます。肌にやさしい成分なので、敏感肌の方にもおすすめです。乾燥しやすい肌をいたわりながら、妊娠線予防をサポートします。
プラセンタ
お肌に関してよく聞く名前のプラセンタ。肌の保湿はもちろんの事、抗酸化力もあるのでお肌の細胞の修復や再生に効果を発揮してくれます。また肌弾力もサポートしてくれるので肌の引き締めにも一役買って出来てしまった妊娠線のケアにも働きかけてくれます。
コラーゲン
お肌といえばコラーゲン。コラーゲンは肌の角層に潤いを与えてくれて肌の保湿にも役だってくれます。また肌のバリア機能をアップしてくれる働きもあるので肌の潤いをキープしてハリや弾力のある肌に働きかけてくれます。妊娠中はホルモンの影響でコラーゲンが減りやすく年齢と共にも減っていくのでお肌をの潤いを保つためにも積極的に取り入れたい成分の一つと言えます。
肌に負担をかけたくない人にはオーガニック
妊娠中は普段は大丈夫でも特に肌が敏感になりやすくなります。
ですのでそんな敏感肌の時には「無添加タイプ」や「オーガニックタイプ」がおススメ。
オーガニックタイプはそもそも植物由来の成分だけで作られていて化学物質は不使用なのでお肌に負担をかけにくく安心して使うことができます。
では実際に妊娠線予防クリームと普通のクリーム、代表的な商品を比べて解説してみます。
妊娠線予防にニベア青缶を使う
妊娠線予防クリームを市販で検索したら「ニベア」は代表的な保湿クリームですよね。
では実際にニベアにはどんな保湿成分が入っているのでしょうか?
ニベアのクリーム青缶の全成分
ニベア青缶の成分は以下の通りです。ちなみに化粧品の全成分表示は、配合量の多いものから記載することが義務付けられていますので、一番初めにある成分が一番多く含まれている事になっています。
水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料
ニベアの青缶は、水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、となっていますね。
この成分一覧の中の保湿成分はこの二つです。
肌の水分をキープする保湿成分
- グリセリン
- ホホバ油
グリセリンには水分の蒸散を抑え、肌にうるおいをもたらしてくれる効果があります。
ホホバ油には、ビタミンEなどの抗酸化作用の高いビタミン類も豊富に含まれていて、 シワやたるみを防いでくれたり肌のターンオーバーを整えてくれます。
また皮膚を健やかに保つ効果も期待でき、さらには肌の乾燥が原因で起こるたるみや肌荒れなど、さまざまなトラブルの改善にも一役買ってくれます。
肌の潤いを保持する成分
ニベアの青缶に入っている成分で肌の水分の蒸発を防いで潤いを保持してくれる役割の油性成分は7種類あります。なので肌に油分の膜を作って乾燥から守ってくれることがわかります。
・ミネラルオイル
・ワセリン
・シクロメチコン
・ラノリンアルコール
・スクワラン
・オレイン酸デシル
・オクチルドデカノール
ニベアのクリームは、肌を保護して乾燥を防ぎ、柔軟性を保つことができるアイテムです。
ニベアのクリームの全成分19種類のうち、肌の水分の蒸発を防いで潤いを保持する役割を持つ油性成分は7種類も配合されているため、肌に油分の膜を作って乾燥からしっかり守ることが期待できます。
その一方で、肌の水分をキープする成分(保湿成分)はグリセリン、ホホバ油の2種類のみで、その他の美容成分は配合されていないようです。
成分から見ると、ニベアのクリームには美容成分はほとんど含まれていないようですが、乾燥を防いで肌をしっかり保護することのできるクリームであることがわかります。
美容成分たっぷりな妊娠線予防クリーム
ではデリケートな妊娠用に作られた妊娠線予防クリームは成分はどうなのでしょうか?
色々と種類はありますが、ここでは妊婦さん専用で使い放題で人気のオーガニックタイプの妊娠線予防クリーム「ミルポッシェオーガニクス」と比べてみたいと思います。
ミルポッシェオーガニクスの特徴
ミルポッシェオーガニクスは界面活性剤0%で、テクスチャは軽いけど保湿はしっかりのクリームです。また伸びが良いのでマッサージしやすいので、べたつきが嫌な人にもおススメです。
ポンプ式なので面倒くさがりでもパパっと使えるのが特徴です。
ミルポッシェオーガニクスの全成分
ゲットウ葉水、水、オリーブ果実油、ゴマ種子油、イソステアリン酸オクチルドデシル、シア脂、ベタイン、BG、グリセリン、ホホバ種子油、ベヘニルアルコール、ステアリン酸、ペンチレングリコール、グリチルリチン酸2K、スフィンゴ糖脂質、エクトイン、サクシノグリカン、シロキクラゲ多糖体、グルコマンナン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル、タスマニアランセオラタ葉エキス、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、コシロノセンダングサエキス、ツバキ種子エキス、アロエベラ葉エキス、クダモノトケイソウ果皮エキス、マンダリンオレンジ果実エキス、ビターオレンジ果実エキス、オレンジ果皮エキス、アニス酸Na、クエン酸、クエン酸Na、トコフェロール
先ほどと同じように最初に掛かれている成分が一番商品に含まれている成分という事になるのでこの最初から5つをピックアップして見てみましょう。
ゲットウ葉水
皮膚内にコラーゲンが働きかけてくれてお肌にみずみずしさを維持する効果が期待できます。
オリーブ果実油
ビタミンEやポリフェノールが豊富に含まれるため、抗酸化作用が高くシワやたるみの予防や改善が期待できます。
ゴマ種子油
抗酸化成分である、リグナン・セサミン・セサモリン・セサモール・セサモリノール・ビタミンEを多く含み、新陳代謝が活性化し細胞の酸化を抑制します。
毛穴の汚れを取り除いて皮脂分泌のバランスを整えてくれるので、美肌やヘアケアにも有効です。ターンオーバーもスムーズになってくれます。
イソステアリン酸オクチルドデシル
イソステアリン酸とオクチルドデカノールのエステル。クリーム、乳液、メイク品などに用いられる代表的な皮膚保護剤です。
ミルポッシェオーガニクスの保湿成分と肌の潤いを保持する成分
一番多く含まれている成分はゲットウ葉水なので皮膚内にコラーゲンが働きかけてくれてお肌にみずみずしさを維持する効果が期待できる成分が一番含まれているという事になります。
またニベアの青缶と同じく肌の水分をキープする保湿成分として
- グリセリン
- ホホバ油
肌の潤いを保持する成分としては
- シア脂
- ベタイン
- ベヘニルアルコール
- トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
などがあげられ、その他多くの植物エキスが含まれています。
コシロノセンダングサエキス、ツバキ種子エキス、アロエベラ葉エキス、クダモノトケイソウ果皮エキス、マンダリンオレンジ果実エキス、ビターオレンジ果実エキス、オレンジ果皮エキス
エクトイン
高い保湿力で皮膚の水分量を高い次元で保護してくれてお肌の潤いを長時間守ってくれる。
スフィンゴ糖脂質
肌バリアの保護をしてくれる植物性由来のセラミド物質。
各細胞で刺激物の侵入を防いで肌のバリア機能を守ってくれる。
グリチルリチン酸2K
肌荒れの防止。漢方で有名な甘草の根に含まれる成分でお肌の炎症を抑える働きをしてくれる。肌荒れやニキビケアにも効果的。
ミルポッシェオーガニクスの成分をみてみると保湿成分のほかに美容系の成分もたっぷり使われていることがわかります。
結局妊娠線予防クリームと普通のクリームはどっちを使えばいいの?
妊娠線ができる一番の原因は、赤ちゃんが成長して大きくなり、それにつれて皮膚が急激に伸びることです。
なので妊娠線予防クリームや普通のクリームで保湿し、弾力のある伸びやすい肌を作ることで、妊娠線の予防が期待できます。
ですので、妊娠線予防クリームや普通のクリームは妊娠線予防する際に保湿だけを求めるのか、ついでに美容も兼ねてよりデリケートなお肌に良いものを選ぶのかの違いになります。
その点を踏まえて好きなクリームで保湿を頑張りましょう。
ちなみに妊娠線ができるのは実はお腹だけではありません。
おなかや胸のまわり、おしりや太ももなど脂肪がついてボリュームアップしやすいところにできます。
ですのでその辺りもまんべんなく保湿することが大切です。
ニベアのクリーム青缶を使う時の注意点
ニベアの青缶で妊娠線予防をする妊婦さんはたくさんいます。ですが一つ注意点。
実はニベアの商品のよくある質問にはこのようなことが書かれています。
A.ニベアクリームを、他の製品と混ぜて使わないでください。他の製品を混ぜると、ニベアクリーム本来の特長や成分の働きなどがそこなわれてしまう可能性があります。
Kao製品Q&A
ニベアは保湿力が高いですがお腹や身体全体に塗るには少し伸びが悪いのが欠点です。少し化粧水など混ぜると伸びが良くなりますが、成分の働きが損なわれる可能性を考えると混ぜるのは止めた方がいいかもしれません。
ミルポッシェオーガニクスの注意点
ミルポッシェオーガニクスは妊婦さん専用で出産まで使い放題のプランがあります。
単品購入だと初回購入の場合は15%の割引がありますが、続けて使いたい時は単品購入だと高くなってしまいますので妊婦さん限定の使い放題プランを見落とさないようにしましょう。
妊娠線ができやすい人
実は妊娠中の女性の中でも、小柄でやせ型の方、乾燥肌な方、経産婦は妊娠線ができやすいと言われています。
また皮下脂肪が多い、または高齢出産の場合も妊娠線ができやすいです。
保湿を頑張っても体質により残念ながら妊娠線が出来てしまう事は誰にでも起こりえます。
ですが、はやり出来てしまったとしても保湿をしているほうが後々妊娠線痕の軽さも酷さも変わってきますので保湿はできるだけ心がけるようにしましょう。
あと一番の大敵は急激な体重の増加です。一気に体重が増えると皮膚も伸びが追い付きませんので妊娠線を作りたくないのであれば必要以上の急激な体重増加は避けるようにして下さい。